病理学 (提供:マコッチ先生)

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病理学の基礎
問題1 機能的疾患はどれか。
 1.気管支炎
 2.大腸癌
 3.動脈硬化症
 4.神経症

問題2 疾病の回復期において、再び症状が悪化することをなんというか。
 1.再 発
 2.再感染
 3.合併症
 4.不顕性感染

問題3 他覚症状はどれか。
 1.めまい
 2.発 熱
 3.耳鳴り
 4.頭 痛

問題4 疾患の分類について誤っているのはどれか。
 1.急性と慢性
 2.器質的と機能的
 3.先天性と後天性
 4.原発性と特発性

病因
問題5 小児に多い疾患はどれか。
 1.動脈硬化症
 2.高血圧症
 3.狭心症
 4.風 疹

問題6 DNAについて正しい記述はどれか。
 1.全ての遺伝情報をもっている。
 2.細胞質内に存在する。
 3.リボ核酸とも呼ばれる。
 4.男性の性染色体はXXである。

問題7 ホルモンとその分泌低下症との組合せで正しいのはどれか。
 1.サイロキシン −−− バセドウ病
 2.グルカゴン −−−− 糖尿病
 3.パラソルモン −−− 高血圧
 4.バゾプレッシン −− 尿崩症

問題8 ビタミンD欠乏による疾患はどれか。
 1.夜盲症
 2.悪性貧血
 3.くる病
 4.ペラグラ

問題9 第2度火傷の特徴はどれか。
 1.発 赤
 2.水 疱
 3.壊 死
 4.炭 化

問題10 内分泌腺とその機能亢進症との組み合わせで正しいのはどれか。
 1.下垂体後葉 −− 巨人症
 2.甲状腺 −−−− バセドウ病
 3.副腎皮質 −−− 末端肥大症
 4.副腎髄質 −−− クッシング症候群

問題11 胎内感染が奇形の原因とならないのはどれか。
 1.梅毒スピロヘータ
 2.サイトメガロウイルス
 3.ムンプスウイルス
 4.トキソプラズマ

問題12 奇形について誤っている記述はどれか。
 1.胎児の発育途上におきた機能異常である。
 2.妊娠3か月ころに最も起こりやすい。
 3.遺伝子の異常も原因となりうる。
 4.単体奇形と重複奇形に分類される。

問題13 性染色体異常によって起こる疾患はどれか。
 1.ダウン症候群
 2.マルファン症候群
 3.ターナー症候群
 4.ネコ鳴き症候群

問題14 フィラデルフィア染色体が見られる疾患はどれか。
 1.ダウン症候群
 2.ネコ鳴き症候群
 3.XYY症候群
 4.慢性骨髄性白血病

問題15 伴性遺伝病について誤っている記述はどれか。
 1.常染色体性の遺伝病である。
 2.女性を介して男性に発症する。
 3.血友病が代表的である。
 4.女性は保因者になりやすい。

問題16 遺伝性疾患でないのはどれか。
 1.網膜色素変性症
 2.新生児溶血性貧血
 3.進行性筋ジストロフィー症
 4.異常ヘモグロビン血症

問題17 女性でX染色体が1本少ない疾患はどれか。
 1.クラインフェルター症候群
 2.ターナー症候群
 3.慢性骨髄性白血病
 4.トリプルX症候群

問題18 胎児の異常と原因との組合せで誤っているのはどれか。
 1.ダウン症候群 −−− 常染色体異常
 2.胎児性水俣病 −−− 有機水銀
 3.風疹症候群 −−−− 細菌感染
 4.アザラシ肢症 −−− サリドマイド

問題19 疾患と染色体異常との組み合わせで正しいのはどれか。
 1.ターナー症候群 −−− XYY
 2.エドワーズ症候群 −− フィラデルフィア染色体
 3.ダウン症候群 −−−− G21トリソミー
 4.慢性骨髄性白血病 −− G18トリソミー

問題20 優性遺伝を起こす疾患はどれか。
 1.白皮症
 2.赤緑色盲
 3.無カタラーゼ血症
 4.マルファン症候群

問題21 ワクチン接種によって獲得する免疫はどれか。
 1.自然自動免疫
 2.自然他動免疫
 3.人工自動免疫
 4.人工他動免疫

問題22 男性に多い疾患はどれか。
 1.痛 風
 2.胆石症
 3.乳 癌
 4.骨粗鬆症

問題23 高気圧環境から急激な減圧により、気泡となって小血管の閉塞を起こす物質はどれか。
 1.一酸化炭素
 2.二酸化炭素
 3.窒 素
 4.酸 素

問題24 上皮小体の機能低下で起こる疾患はどれか。
 1.粘液水腫
 2.テタニー
 3.アジソン病
 4.バセドウ病

問題25 ビタミンとその欠乏症との組合せで誤っているのはどれか。
 1.ビタミンA −−−−− 脚 気
 2.ビタミンB12 −−−− 悪性貧血
 3.ビタミンC −−−−− 壊血病
 4.ビタミンD −−−−− くる病

問題26 一酸化炭素中毒による症状はどれか。
 1.下 痢
 2.上肢神経麻痺
 3.呼吸困難
 4.凝固壊死

問題27 ホルモンとその分泌低下症との組合せで誤っているのはどれか。
 1.パラソルモン −−− テタニー
 2.インスリン −−−− 糖尿病
 3.サイロキシン −−− クレチン病
 4.成長ホルモン −−− 尿崩症

問題28 ウイルス感染による疾患はどれか。
 1.ワイル病
 2.ジフテリア
 3.コレラ
 4.インフルエンザ

問題29 クラミジアの感染による疾患はどれか。
 1.ツツガムシ病
 2.オウム病
 3.回帰熱
 4.発疹熱

問題30 病原体と疾患との組み合わせで正しいのはどれか。
 1.細 菌 −−−− アメーバ赤痢
 2.ウイルス −−− 大葉性肺炎
 3.真 菌 −−−− アスペルギルス症
 4.原 虫 −−−− 発疹チフス

問題31 真菌の産生する毒素はどれか。
 1.マイコトキシン
 2.エンテロトキシン
 3.ソラニン
 4.テトロドトキシン

問題32 局所に水疱が形成されるのは火傷の第何度か。
 1.第4度
 2.第3度
 3.第2度
 4.第1度

問題33 病原体が原虫でないのはどれか。
 1.アメーバ赤痢
 2.カンジダ症
 3.カラアザール
 4.マラリア

問題34 抵抗力の減弱によって通常は感染しえない弱い病原菌に感染することをなんというか。
 1.不顕性感染
 2.菌交代現象
 3.日和見感染
 4.自家中毒

問題35 病原微生物と疾患との組み合わせで正しいのはどれか。
 1.真 菌 −−−− カンジダ症
 2.原 虫 −−−− トラコーマ
 3.ウイルス −−− 腸チフス
 4.細 菌 −−−− マラリア

問題36 放射線の影響が比較的少ないのはどれか。
 1.精 巣
 2.骨 髄
 3.骨格筋
 4.リンパ節

問題37 コクサッキーウイルスの感染で起こる疾患はどれか。
 1.風 疹
 2.麻 疹
 3.手足口病
 4.結 核

問題38 疾患と原因との組合せで誤っているのはどれか。
 1.アメーバ赤痢 −− リケッチア
 2.水俣病 −−−−− 有機水銀中毒
 3.花粉症 −−−−− アレルギー
 4.免疫不全 −−−− 放射線障害

問題39 感染症について誤っている記述はどれか。
 1.感染が起こっても症状の現れないものを日和見感染という。
 2.MRSAは院内感染の原因菌として、今日問題となっている。
 3.化学療法剤の長期投与によって菌交代現象が起こる。
 4.病原体の毒素にはエキソトキシンとエンドトキシンがある。

問題40 加齢による生理的老化の特徴として適切でないのはどれか。
 1.臓器・組織の機能の低下
 2.免疫機能の低下
 3.結合組織の増加
 4.代謝活動の亢進

循環障害
問題41 局所貧血の周辺部に見られる充血はどれか。
 1.側副性充血
 2.炎症性充血
 3.機能性充血
 4.筋麻痺性充血

問題42 うっ血の説明として正しい記述はどれか。
 1.局所の動脈内に動脈血が増加した状態である。
 2.局所の静脈内に静脈血が増加した状態である。
 3.循環血液中のヘモグロビン量が減少した状態である。
 4.血管内に血液がうっ滞し、全く動かなくなった状態である。

問題43 ビタミンB12の吸収障害によって起こる貧血はどれか。
 1.再生不良性貧血
 2.溶血性貧血
 3.鉄欠乏性貧血
 4.悪性貧血

問題44 運動時の骨格筋に見られる充血はどれか。
 1.神経性充血
 2.機能性充血
 3.代償性充血
 4.反射性充血

問題45 うっ血局所に見られる特徴はどれか。
 1.チアノーゼ
 2.温度上昇
 3.機能亢進
 4.発 赤

問題46 全身性貧血でないのはどれか。
 1.閉塞性貧血
 2.悪性貧血
 3.鉄欠乏性貧血
 4.溶血性貧血

問題47 充血の局所に見られる徴候で誤っているのはどれか。
 1.容積が増加する。
 2.硬度が減少する。
 3.鮮紅色を呈する。
 4.温度が上昇する。

問題48 交感神経の刺激によって起こる貧血はどれか。
 1.圧迫性貧血
 2.反射性貧血
 3.神経性貧血
 4.代償性貧血

問題49 貧血の影響を最も受けやすい器官はどれか。
 1.脳
 2.肺
 3.小 腸
 4.骨格筋

問題50 うっ血の原因として適切でないのはどれか。
 1.心弁膜障害
 2.吸気時陰圧の低下
 3.静脈弁の機能不全
 4.静脈壁の弾力性亢進

問題51 機能性充血はどれか。
 1.恥ずかしさを感じた時の顔面に見られるもの。
 2.炎症の際にその局所に見られるもの。
 3.食事後の消化器系の器官に見られるもの。
 4.血管収縮神経の麻痺によって起こるもの。

問題52 漏出性出血の原因はどれか。
 1.外 傷
 2.高血圧
 3.壊血病
 4.胃潰瘍

問題53 最も生命に危険を及ぼす出血はどれか。
 1.消化管出血
 2.延髄出血
 3.痔出血
 4.眼底出血

問題54 出血性素質をきたす疾患はどれか。
 1.萎黄病
 2.レイノー病
 3.潜函病
 4.壊血病

問題55 外出血について正しい記述はどれか。
 1.尿路系からの出血を下血という。
 2.胃からの出血をじく血という。
 3.大腸からの出血を吐血という。
 4.肺からの出血を喀血という。

問題56 脳出血について誤っている記述はどれか。
 1.主に高血圧が原因となる。
 2.主に漏出性出血の型を示す。
 3.脳内出血である。
 4.脳内に血腫が形成される。

問題57 血栓症の説明として適切な記述はどれか。
 1.血管内に異物が引っかかって血流を妨げる現象である。
 2.血管内で血液が凝固を起こす現象である。
 3.終動脈の閉塞によってその支配領域に壊死を起こすことである。
 4.出血しやすく止血しにくい状態のことである。

問題58 血栓形成の条件として適切でないのはどれか。
 1.外 傷
 2.血管内溶血
 3.血管内皮の損傷
 4.血流速度の増加

問題59 血栓の種類において、播種性血管内血液凝固症候群(DIC)の際に見られるものはどれか。
 1.白色血栓
 2.赤色血栓
 3.混合血栓
 4.硝子様血栓

問題60 血栓の二次的変化として適切でないのはどれか。
 1.再疎通
 2.器質化
 3.脂肪変性
 4.軟化

問題61 循環障害について正しい記述はどれか。
 1.漏出性出血は血管の破綻による。
 2.赤色血栓は白血球が多い。
 3.血友病は第5凝固因子の障害で起こる。
 4.脳軟化症は脳梗塞の結果である。

問題62 下肢の静脈内に発生した栓子が最初に塞栓症を起こす部位はどれか。
 1.脳
 2.肺
 3.肝臓
 4.脾臓

問題63 出血性梗塞を起こしやすい部位はどれか。
 1.肺
 2.心 臓
 3.脳
 4.腎 臓

問題64 卵円孔の開存によって起こるのはどれか。
 1.静脈性塞栓症
 2.動脈性塞栓症
 3.逆行性塞栓症
 4.奇異な塞栓症

問題65 梗塞について誤っている記述はどれか。
 1.終動脈の閉塞によって限局性の壊死を起こすことをいう。
 2.貧血性梗塞は肝臓に起こりやすい。
 3.肺の出血性梗塞は肺動脈の塞栓症が原因となる。
 4.脳軟化症は脳梗塞の結果である。

問題66 門脈の通過障害で見られないのはどれか。
 1.腹 水
 2.メズーサの頭
 3.クインケ浮腫
 4.食道静脈瘤

問題67 水腫の発生要因でないのはどれか。
 1.高蛋白血症
 2.リンパのうっ滞
 3.組織圧の低下
 4.血管壁の透過性亢進

問題68 心機能障害で、下腿部に見られる水腫はどれか。
 1.腎性水腫
 2.炎症性水腫
 3.消耗性水腫
 4.うっ血性水腫

問題69 腎性水腫について誤っている記述はどれか。
 1.眼瞼から浮腫が始まる。
 2.低蛋白血症をきたす。
 3.高度のうっ血が原因となる。
 4.ネフローゼ症候群の際に見られる。

退行性病変
問題70 退行性病変に含まれないのはどれか。
 1.変 性
 2.壊 死
 3.充 血
 4.萎 縮

問題71 廃用性萎縮はどれか。
 1.ギプス固定による骨格筋萎縮
 2.コルセット装着による肝臓萎縮
 3.更年期以後の卵巣萎縮
 4.ニコチンによる甲状腺萎縮

問題72 組織を構成する個々の細胞の数の減少によって起こる萎縮をなんというか。
 1.単純萎縮
 2.数的萎縮
 3.真性萎縮
 4.変性萎縮

問題73 萎縮局所に見られる特徴でないのはどれか。
 1.容積の減少
 2.循環血液量の増加
 3.温度の低下
 4.消耗性色素の沈着

問題74 膠原病の際に見られる変性はどれか。
 1.コロイド変性
 2.アミロイド変性
 3.水腫様変性
 4.フィブリノイド変性

問題75 糖原変性を起こす疾患はどれか。
 1.糖尿病
 2.脂肪肝
 3.胆石症
 4.肥満症

問題76 萎縮とその原因との組合せで正しいのはどれか。
 1.生理的萎縮 −−− コルセット圧迫による肝臓萎縮
 2.廃用性萎縮 −−− 眼球摘出後の視神経萎縮
 3.圧迫性萎縮 −−− 思春期以後の胸腺萎縮
 4.神経性萎縮 −−− 鉛中毒による上肢筋の萎縮

問題77 石灰変性の原因となる物質はどれか。
 1.ナトリウム
 2.カリウム
 3.マグネシウム
 4.カルシウム

問題78 銅の代謝障害で、角膜のカイザーフライシャー輪を特徴とする疾患はどれか。
 1.ウイルソン病
 2.ヘモクロマトーシス
 3.アルツハイマー病
 4.ニーマンピック病

問題79 鉄を含む色素はどれか。
 1.メラニン
 2.ヘマトイジン
 3.ヘモジデリン
 4.リポフスチン

問題80 糖尿病の合併症として適切でないのはどれか。
 1.関節炎
 2.網膜症
 3.腎 症
 4.ニューロパチー

問題81 ビリルビンについて誤っている記述はどれか。
 1.ヘモグロビンの分解産物である。
 2.膵臓で作られ、胆汁成分となる。
 3.直接型と間接型に分類される。
 4.腸肝循環を繰り返す。

問題82 痛風について正しい記述はどれか。
 1.中高年の女性に多く発症する。
 2.血中尿酸値は正常である。
 3.足の第1中足指節関節の発作的な激痛が特徴である。
 4.関節の滑膜にアミロイドが沈着する。

問題83 糖尿病について正しい記述はどれか。
 1.遺伝的因子に基づく脂肪代謝障害による疾患である。
 2.グリコーゲンが生体組織に多量に蓄積する。
 3.高血糖により、口渇・多飲・多尿が見られる。
 4.血管病変は認められない。

問題84 動脈粥状硬化症の誘因として適切でないのはどれか。
 1.低血圧
 2.ストレス
 3.喫煙
 4.高脂血症

問題85 溶血性黄疸の原因で最も適切なのはどれか。
 1.肝 炎
 2.胆 石
 3.血液型不適合輸血
 4.先天性胆道閉塞症

問題86 黄疸について正しい記述はどれか。
 1.溶血性黄疸は血液型不適合輸血が原因となる。
 2.閉塞性黄疸は肝細胞の機能障害で起こる。
 3.肝後性黄疸では間接型ビリルビンが増加する。
 4.肝前性黄疸では直接型ビリルビンが増加する。

問題87 融解壊死はどれか。
 1.ミイラ化
 2.脳軟化
 3.肺壊疽
 4.乾酪変性

問題88 加齢に伴い増加する色素はどれか。
 1.メラニン
 2.リポフスチン
 3.ヘモジデリン
 4.ヘマトイジン

問題89 胆石の構成成分でないのはどれか。
 1.ビリルビン
 2.コレステロール
 3.カルシウム
 4.ウロビリノーゲン

問題90 壊死の中で、ミイラ化を起こすのはどれか。
 1.湿性壊疽
 2.乾性壊疽
 3.融解壊死
 4.凝固壊死

問題91 死の判定に含まれない因子はどれか。
 1.眼球運動
 2.心拍動
 3.呼吸運動
 4.中枢神経機能

問題92 全身死について誤っている記述はどれか。
 1.死の判定規準は、心・肺・脳機能の全てが停止することとされている。
 2.脳死とは、脳全体の機能が不可逆的に停止した状態である。
 3.植物状態では脳幹の機能は停止しているが、脳波の平坦化は見られない。
 4.死後死体には、死冷・死斑などの変化が見られる。

問題93 病態について誤っている組合せはどれか。
 1.アミロイドーシス −− 蛋白質変性
 2.脳軟化症 −−−−−− 融解壊死
 3.ウイルス性肝炎 −−− 高尿酸血症
 4.心筋梗塞 −−−−−− 冠状動脈硬化

進行性病変
問題94 進行性病変に含まれないのはどれか。
 1.肥 大
 2.化 生
 3.移 植
 4.萎 縮

問題95 増殖と同じ意味のものはどれか。
 1.単純肥大
 2.数的肥大
 3.真性肥大
 4.偽性肥大

問題96 機能性肥大はどれか。
 1.腎摘出後の他側の腎肥大
 2.抜歯後の対向歯の肥大
 3.スポーツ選手の骨格筋肥大
 4.原因が明らかでない肥大

問題97 進行性筋ジストロフィー症患者の腓腹筋に見られる脂肪組織の増殖はどれに当たるか。
 1.単純肥大
 2.数的肥大
 3.真性肥大
 4.偽性肥大

問題98 一卵性双生児の間で行われる移植はどれか。
 1.自家移植
 2.同系移植
 3.同種移植
 4.異種移植

問題99 再生しないのはどれか。
 1.心筋線維
 2.神経線維
 3.横紋筋線維
 4.平滑筋線維

問題100 移植について正しい記述はどれか。
 1.移植片を提供する人をドナーという。
 2.臓器移植は通常、異種移植の型をとる。
 3.自家移植では拒絶反応が見られる。
 4.同種移植は最も成功しやすい。

問題101 肉芽組織について誤っている記述はどれか。
 1.傷口に認められる赤くて柔らかい新生組織である。
 2.創傷の第1次治癒の際に大量に増殖する。
 3.主に毛細血管と線維芽細胞で構成される。
 4.血栓の器質化の際にも認められる。

問題102 折れた鍼の処理方法はどれか。
 1.吸 収
 2.貪 食
 3.器質化
 4.被 包

問題103 再生の法則について誤っている記述はどれか。
 1.構造が複雑な組織ほど再生力が強い。
 2.年齢が若いものほど再生力が強い。
 3.機能が単純な組織ほど再生力が強い。
 4.下等な動物ほど再生力が強い。

問題104 再生力が最も強い組織はどれか。
 1.横紋筋線維
 2.平滑筋線維
 3.神経線維
 4.心筋線維

問題105 腎臓移植について誤っている記述はどれか。
 1.臓器移植の中で移植までの保存可能時間が最も長い。
 2.慢性腎不全の治療法として行われる。
 3.拒絶反応が少なく、成功率が高い。
 4.通常、同種移植の形を取る。

問題106 創傷の第1次治癒について正しい記述はどれか。
 1.創縁が開放している。
 2.細菌の感染が見られる。
 3.肉芽組織が大量に増殖する。
 4.瘢痕を残さず治癒する。

問題107 左心室肥大をきたすのはどれか。
 1.大動脈弁狭窄
 2.僧帽弁狭窄
 3.肺性心
 4.ファロー四徴

炎症
問題108 炎症局所で産生される化学物質はどれか。
 1.トロンビン
 2.ヒスタミン
 3.ドーパミン
 4.グリシン

問題109 炎症の5大徴候に含まれないのはどれか。
 1.発 赤
 2.疼 痛
 3.肥 大
 4.機能障害

問題110 線維素性炎はどれか。
 1.胃腸の炎症
 2.ジフテリア性偽膜
 3.淋菌による尿道炎
 4.壊疽性子宮内膜炎

問題111 化膿性炎を起こすのはどれか。
 1.結核菌
 2.ペスト菌
 3.緑膿菌
 4.大腸菌

問題112 強い毒性物質により組織破壊が著しい炎症はどれか。
 1.特異性炎
 2.増殖性炎
 3.滲出性炎
 4.変質性炎

問題113 特異性炎でないのはどれか。
 1.クローン病
 2.慢性関節リウマチ
 3.劇症肝炎
 4.ハンセン病

問題114 化膿性炎について誤っている記述はどれか。
 1.膿性カタルは主に皮下組織に見られる。
 2.指先の蜂巣織炎をひょう疽という。
 3.皮膚の膿瘍は「せつ」や「疔」と呼ばれる。
 4.蓄膿は副鼻腔などに膿が貯留するものである。

問題115 梅毒でみられる肉芽腫はどれか。
 1.結核結節
 2.らい結節
 3.ゴム腫
 4.脊髄癆

問題116 炎症の分類で正しい組み合わせはどれか。
 1.変質性炎 −−− 大葉性肺炎
 2.漿液性炎 −−− 虫さされ
 3.腐敗性炎 −−− 肝硬変症
 4.増殖性炎 −−− 暴飲暴食

問題117 結核結節の組織所見で見られないのはどれか。
 1.リード・ステルンベルグ巨細胞
 2.ラングハンス巨細胞
 3.類上皮細胞
 4.乾酪変性

問題118 炎症細胞の遊走に関与する物質はどれか。
 1.サイトカイン
 2.ロイシン
 3.アセチルコリン
 4.カリウムイオン

問題119 滲出液中に多数の赤血球を含む炎症はどれか。
 1.漿液性炎
 2.線維素性炎
 3.化膿性炎
 4.出血性炎

問題120 梅毒で見られないのはどれか。
 1.冷膿瘍
 2.ゴム腫
 3.脊髄癆
 4.麻痺性痴呆

問題121 結核症について誤っている記述はどれか。
 1.結核菌は最初に肺に病巣を作ることが多い。
 2.感染後4〜8週でワッセルマン反応が陽性となる。
 3.結核菌に対する免疫反応はTリンパ球が主体である。
 4.結核結節の中心部には乾酪変性が見られる。

問題122 漿液性炎に属するのはどれか。
 1.蓄膿症
 2.ペスト
 3.虫垂炎
 4.火 傷

問題123 特有の肉芽腫を形成する疾患はどれか。
 1.インフルエンザ
 2.サルコイドーシス
 3.発疹チフス
 4.クロイツフェルト・ヤコブ病

問題124 炎症反応で最初に起こる現象はどれか。
 1.好中球浸潤
 2.線維素性滲出
 3.漿液性滲出
 4.赤血球浸潤

腫瘍
問題125 腫瘍に属さないのはどれか。
 1.リンパ腫
 2.黒色腫
 3.肉芽腫
 4.血管腫

問題126 腫瘍の組織構造について誤っている記述はどれか。
 1.実質はその腫瘍固有の細胞で作られる。
 2.間質は毛細血管と結合組織で構成される。
 3.実質が上皮性組織の場合、蜂巣構造を示す。
 4.実質細胞より間質組織が少ない場合は硬性癌となる。

問題127 転移が起こりにくい器官はどれか。
 1.膀胱
 2.脾臓
 3.骨髄
 4.肝臓

問題128 現在、最強の発癌物質といわれているのはどれか。
 1.アフラトキシン
 2.カドミウム
 3.ベンゼン
 4.テトロドトキシン

問題129 悪性腫瘍の特徴でないのはどれか。
 1.異型性が強い。
 2.再発が多い。
 3.膨脹性に発育する。
 4.全身への影響が大きい。

問題130 胃癌がダグラス窩に転移するものをなんというか。
 1.ウィルムス腫瘍
 2.クルーケンベルグ腫瘍
 3.シュニッツラー転移
 4.ウィルヒョウ転移

問題131 上皮性腫瘍はどれか。
 1.線維腫
 2.腺 癌
 3.骨肉腫
 4.脂肪腫

問題132 良性腫瘍の特徴で誤っているのはどれか。
 1.血行性に転移する。
 2.膨脹性に発育する。
 3.異型性が軽い。
 4.組織破壊が少ない。

問題133 網膜芽腫の原因となるウイルスはどれか。
 1.B型肝炎ウイルス
 2.アデノウイルス
 3.乳頭腫ウイルス
 4.EBウイルス

問題134 肉腫に属するのはどれか。
 1.直腸癌
 2.子宮筋腫
 3.甲状腺腫
 4.白血病

問題135 女性に多い癌はどれか。
 1.食道癌
 2.甲状腺癌
 3.喉頭癌
 4.肺 癌

問題136 腫瘍の分類について正しい記述はどれか。
 1.脂肪肉腫は未成熟型上皮性腫瘍である。
 2.線維腫は成熟型上皮性腫瘍である。
 3.嚢胞腺腫は未成熟型非上皮性腫瘍である。
 4.軟骨腫は成熟型非上皮性腫瘍である。

問題137 腫瘍の再発とは、手術後何年までに発生したものをいうか。
 1.2年
 2.5年
 3.7年
 4.10年

問題138 血行性転移が最も起こりやすい器官はどれか。
 1.肺
 2.脳
 3.膵臓
 4.腎臓

問題139 肉腫について正しい記述はどれか。
 1.腫瘍実質は上皮性組織で作られる。
 2.若年者に好発する。
 3.成長速度は癌腫より遅い。
 4.主にリンパ行性に転移する。

問題140 腫瘍から分泌される毒性物質はどれか。
 1.環境ホルモン
 2.ステロイドホルモン
 3.トキソホルモン
 4.男性ホルモン

問題141 癌腫について正しい記述はどれか。
 1.悪性の非上皮性腫瘍である。
 2.扁平上皮癌は大腸や乳腺に見られる。
 3.腺癌は食道や子宮頚部に見られる。
 4.未分化癌は悪性度が最も著しい。

問題142 腫瘍ウイルスでないのはどれか。
 1.EBウイルス
 2.日本脳炎ウイルス
 3.C型肝炎ウイルス
 4.成人T細胞白血病ウイルス

問題143 起癌要因と腫瘍との組み合わせで適切でないのはどれか。
 1.放射線 −−−−− 大腸癌
 2.アスベスト −−− 肺癌
 3.熱い食物摂取 −− 食道癌
 4.ベンゼン −−−− 白血病

問題144 ホルモン依存性腫瘍はどれか。
 1.下垂体腺腫
 2.悪性リンパ腫
 3.前立腺癌
 4.褐色細胞腫

問題145 胃癌による左鎖骨上リンパ節への転移はどれか。
 1.ウィルヒョウ転移
 2.シュニッツラー転移
 3.ウィルムス腫瘍
 4.クルーケンベルグ腫瘍

問題146 腺癌の好発部位はどれか。
 1.皮 膚
 2.口 腔
 3.子宮頚部
 4.乳 腺

問題147 上皮性腫瘍について正しい記述はどれか。
 1.成熟型と未成熟型に分けられる。
 2.実質と間質の境界は不鮮明である。
 3.白血病はこれに属する。
 4.実質は2種以上の異なった組織で構成される。

問題148 主に血行性に転移するのはどれか。
 1.乳癌
 2.胃癌
 3.骨肉腫
 4.子宮筋腫

問題149 機能性腫瘍について正しいのはどれか。
 1.ホルモンを分泌する腫瘍
 2.ウイルスが原因で発生する腫瘍
 3.日和見感染によって発生する腫瘍
 4.性ホルモンの影響を受けやすい腫瘍

問題150 混合腫瘍はどれか。
 1.褐色細胞腫
 2.ウィルムス腫瘍
 3.網膜芽腫
 4.上皮小体腫瘍

問題151 癌が遠隔部にまで転移し、全身が悪液質状態になっているものはどれか。
 1.潜伏癌
 2.早期癌
 3.進行癌
 4.末期癌

免疫異常とアレルギー
問題152 免疫グロブリンの中で、最も多いのはどれか。
 1.IgE
 2.IgD
 3.IgM
 4.IgG

問題153 免疫反応の特徴で誤っているのはどれか。
 1.二度目の暴露によって起こる。
 2.自己と非自己を識別する。
 3.抗原にたいする非特異的反応である。
 4.リンパ球系の細胞が主役を演じる。

問題154 アレルギー反応について正しい記述はどれか。
 1.即時型は細胞性過敏反応である。
 2.遅延型は、さらにT型からV型に分類される。
 3.T型にはIgE抗体が関与する。
 4.U型はアルサス型と呼ばれる。

問題155 T型アレルギーに含まれない疾患はどれか。
 1.アトピー性皮膚炎
 2.ペニシリンショック
 3.花粉症
 4.バセドウ病

問題156 免疫について誤っている記述はどれか。
 1.マクロファージは抗原情報をリンパ球に伝達する。
 2.IgE抗体は強力な障害作用をもつ。
 3.T細胞は細胞性免疫の主役となる。
 4.胸腺の発育不全によりB細胞の機能が欠如する。

問題157 免疫学的寛容状態の破綻で起こるのはどれか。
 1.免疫不全
 2.自己免疫疾患
 3.アレルギー
 4.染色体異常

問題158 マクロファージの役割でないのはどれか。
 1.抗原の識別
 2.サイトカインの放出
 3.抗原情報の提示
 4.免疫反応の抑制

問題159 アレルギーについて誤っている記述はどれか。
 1.免疫応答が減退するものである。
 2.二度目の暴露によって起こる。
 3.即時型と遅延型に分けられる。
 4.ツベルクリン反応は細胞免疫型に含まれる。

問題160 後天性の免疫不全を引き起こす原因はどれか。
 1.放射線照射
 2.アルコールの濫用
 3.ディジョウジ症候群
 4.ウィルソン病

問題161 自己免疫疾患でないのはどれか。
 1.慢性関節リウマチ
 2.糸球体腎炎
 3.重症筋無力症
 4.結節性動脈周囲炎

問題162 免疫反応について正しい記述はどれか。
 1.Bリンパ球は細胞性免疫の主役となる。
 2.形質細胞は免疫グロブリンを産生する。
 3.補体は免疫反応を抑制する酵素である。
 4.Tリンパ球は脾臓で分化・成熟する。

問題163 アレルギー反応の型と疾患との組み合わせで正しいのはどれか。
 1.アナフィラキシー型 −− 花粉症
 2.細胞障害型 −−−−−− 気管支喘息
 3.免疫複合体型 −−−−− 結核症
 4.ツベルクリン型 −−−− 橋本病

問題164 エイズウイルスの感染で傷害されるリンパ球はどれか。
 1.キラーT細胞
 2.イニジエーターT細胞
 3.サプレッサーT細胞
 4.ヘルパーT細胞

問題165 免疫グロブリンIgMについて誤っている記述はどれか。
 1.母親の初乳中に多量に含まれる。
 2.感染の初期に出現する。
 3.リウマトイド因子が属する。
 4.マクログロブリンとも呼ばれる。

問題166 先天性免疫不全症候群に含まれるのはどれか。
 1.全身性エリテマトーデス
 2.ペニシリンショック
 3.伴性無γグロブリン血症
 4.フェニルケトン尿症
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